ありがちな罠だけど、普通は疑わない。
みなさん、インターネットのスクリーンキャプチャーを見ることが多いと思います。
受け取った画像、鵜呑みにしていませんか?
私は信じていません。
今回ご紹介する動画では、TwitterのDMや、銀行の振込明細の書き換えをご紹介します。
書き換えは可能か?
結論から言えば可能です。
サンプルで用意した銀行系はセキュリティが施されており、通常の方法で書き換えはできませんが最終的には可能でした。
各種ブラウザの開発者ツールを使えばそれほど難しい事ではありません。
嘘をつかない前提はない
社会常識というのは「嘘をつかない」事を前提としていますが、まれに自らの利益の為なら平気で人をだます人がいます。
人を信用させる為であれば都合の良い改竄、嘘をちりばめますので今の時代は特に要注意です。デジタルで書き換えが割と簡単ですからね。
弊社ではLINEの改ざんやフォレンジック技術について積極的に紹介をしていますが、あまりにも技術寄りなのは良くないなと(笑)思いますので、なるべく身近なテーマをこれからも書いていこうと思います。
実際にあった法廷での出来事
ご依頼で、「裁判になったけど、相手の証拠資料が現実と違う」という相談をいただいたことがありました。
不貞において「離婚した、未婚である」場合は、慰謝料をまぬがれるというアレです。
いただいた資料を拝見すると、確かに未婚者であって結婚を前提にのような文章がありました。でも、依頼者は「絶対にこれはおかしいんです、子供を連れて会っているし、友人の友人つながりもあるので知らないはずはないんです」と。しかし法廷では水かけ論になってしまっており助けて欲しいと。
弊社で検証を行い、そのLINE会話が事実であるか検証を行い偽証であると証明。かつ、裁判官に対しても最初は懐疑的だったので、「こうすれば書き換えができるんです」と動画を作成して見ていただいた所、見事にひっくり返る事になりました。
偽証は罪がありますが、なんとあさましく、ずるい話だろうか?
そう思いませんか。不貞をしておいて慰謝料から逃げたい、その為なら偽造する。
浅はかな...。
デジタルデータの信用性
元々、デジタルデータの信用性というのは低く、弁護士向けに書籍が出るぐらいハードルが以前はあったようです。(私は法曹の人間ではないので詳しくは知りませんが)
弊社でも証拠獲得する際に後から書き換えが可能なものについては、常に保険をかけて立証するよう気を付けています。
いかがでしょうか。皆さんもどうぞお気をつけてください。
詳しくは動画をご覧ください