この記事は主にお客様向けであり、同業者間ではすでに認識のある事となります。
先日、静岡県の探偵事業者が逮捕され、内容の酷さに驚愕しました。
個人や組織を攻撃する目的ではありませんので名称は伏せます。
事件の概要としては、依頼者から3000万円の報酬を受け取り、それが尽きると
「女のお前が男の俺に差し出せるものは一つしかないだろう」
というセリフと共にホテルにて強制性交に及んだものです。
強制性交罪は抵抗を著しく困難にする暴行または脅迫において、という考え方がありますので、それなりの畏怖を依頼者は感じ応じざるを得ない状況だったと推察されます。この事件が立証されると非常に重い罪となりますし、実刑はまぬがれません。恐らく被害者の供述調書でこの言葉が出たのでしょう。
また、今回の件で依頼者からの通常では考えられない多額の料金について、この探偵社は「復縁・別れ屋工作」を行っている事が挙げられます。
私たち探偵社はおおよそ「別れさせ屋は探偵とは全く違う」という言葉が出てきます。なぜかと言うと、人の感情を動かすことについて料金を取り、業務として行う事は確約できるものではないし、実施経費や人件費も曖昧になりやすく、また探偵業法に定めもなく、顧客感情を利用した業務であるという考え方が基本になっているからです。
この事件では依頼者の弱っている心情や経済力等に目をつけ、多額を取られ最後に女性としての尊厳も踏みにじられた。という結末になりました。
当社では別れさせ工作や違法行為を助長する依頼は一切お断りしております。
私たち探偵社（調査会社）というのは、お客様や相手方の秘密を扱う業務です。
依頼者さん側や相手方との争い金額が億円単位になることも決して珍しくありません。というのは、夫婦の財産分与に至っては財産隠匿などもありますし、完全に秘密裏に進め証拠を獲得し、かつ正確に依頼者様へ報告する義務を負っています。多少の金額で目の色を変えていたらキリがありませんよね。目線は証拠撮影のみです。
プロですから、お客様の懐具合は一切関係ありませんし得る利益がこれだけあるから、これぐらいは取ってやろう。等の考えも一切出ないのが当たり前です。本当に当たり前すぎるのですが。
調査と言うのは、相手方の日々の動きであったり、証拠の隠ぺい具合、調査される事実の認識有無などを元に割と正確に診断をした上で調査計画の概要を作り結果に結びつくべく動くのが通常です。
当社ではさらに漏洩を防ぐために、経費が多少かさばっても自社社員での調査にこだわり抜き、他社委託はほぼありません。（ほぼ、というのはスポットで間に合わない時に応援を頼むためです、その際は秘密を守る方向で一部委託のみにします）
何かと甘い誘惑がある業界ですから、少し言葉巧みにすればお金が得られるかもしれませんが、そういう行為は自分のクセになるでしょう。正当な業務が行えなくなります、世の中、しっかりと働いて正当な対価をお客様からいただく事で成り立つというのを自社内では強調していますので、会社理念としても顧客利益を得て自社の技術と知識を最大限に活用し～というくだりを掲げております。
世間の目として「どうせ探偵なんて」という見方があるのは否定もしませんし、できません。
それぐらい不祥事やトラブルが多い業界である事は認識していますし、今後も減る事はないと思います。
「少し後ろを尾けて、スマホで撮影すればお金になるじゃん。」
「客は弱ってるからなんとでも言える。」
というような考えで独立開業する人がいないとも限らないし、そういうセリフを聞いたこともあります。
せめて自社だけはしっかりと地に足をつけ、弁護士から「よく撮れましたね、これなら戦えます」と毎回言ってもらえるような仕事を心がけ、最後はお客様に「ありがとう」と言ってもらえるように。
ただそれだけを考えて業務にあたる日々です。
脅したり、三文芝居で揺すってみたり、そういう仕事ではなく、立証材料を技術をもって（肉体労働ですが笑）成果をお客様に提供しています。
いつか業界が健全化すれば、と思いますがその日はきっと、法整備がもっと整った後かもしれませんね。
あまりにも驚いたニュースであり、かつ、そういう探偵ばかりじゃないですよ。
と言いたくて日記のように書いてみました。
当社のGoogle口コミはヤラセの一切ない、お客様の心からのコメントばかりです。
良かったら読んでみてください
ほとんどの方は身元バレを防ぐために、わざわざアカウントを作って書き込んでくださってます、その労力にも感謝なんですよね！
色々とあります、聖職者でも不祥事が相次ぎますし、どの職業が。ではなく、倫理観とコンプライアンス意識は本当に大事なんだと改めて痛感しました。
