相談はどうすれば!?守りたい3つの事

配偶者が浮気をしているかもしれない?
実際にその場面に遭遇すると、何も手がつかなくなり悩み独りで抱える範囲を超えてご相談されることも多いと思います。相談は大事ですが、相手を誤ると大失敗に繋がることも。

そうならないように、探偵が過去に見てきた実際の例を踏まえてご説明します。

離婚に関する紛争は裁判ではなく、先に家庭裁判所で手続きを取ってくださいという調停前置主義(ちょうていぜんちしゅぎ)があります。どういう事かというと、家庭内で起こる紛争(離婚問題・親権・養育費・婚姻費用等)については、公的な立場の人が仲介をしつつ柔軟に話し合いを行い、公にすることなく解決を目指しましょう。という制度です。

家庭の問題というのは非常にデリケートですし、ご自身やお子さんの将来、財産に関わる事が含まれています。家事問題に他人が口を出す、というのは非常に重い事ですからこれからの記事が参考になれば幸いです。

1.相談相手を選ぶ

相談相手として、以下のように分かれます。
過去事例も交えてご説明します。

(1)家庭問題の友人への相談は適切か?

過去、様々な案件を見てきた中でトラブルが起きやすいのは友人への相談です。会話に責任が無い為に想像もしないトラブルが発生しています。ご注意いただきたいのは、そのご友人の人間性が悪いという事ではなく、リスクが高いという点です。人間関係は思いのほか狭く、人の口に戸は立ちません。ご自身の心情や調査状況を暴露してしまう事で相手に漏れていた。という話は過去に繰り返されています。

(事例1)共通の友人で自分側だと思っていた

友人はスパイのように頼まれており、考えている事や弁護士との相談状況、探偵への依頼有無を調べていた。という事が後日発覚、不倫相手との行動が慎重になり証拠を撮るのに時間がかかった。

(事例2)相手側の友人が、相談していた人の知り合いだった

なんでも相談できると思っていた友人が、人に内容を喋っており調査事実や別居日について漏らしてしまった事で、こっそり別居する計画が相手に漏れ妨害が入った。

ご友人に対して口止めをしても、絶対に誰にも喋らないという保証もないでしょうし、守秘契約が交わされている訳でもありません。人の不幸をゴシップのように喋りたがる方は非常に多く、内容がセンシティブであるほど漏れる確率は高くなります。

(2)義理の親

「義理のお母さんは信用できるから」という方がいらっしゃいます。
なぜ貴方が大事にされているかを考えてください、息子が可愛いからです。息子の敵になると判断したら一瞬で手のひらを反した行動を取ります。「家庭を維持すると思ったから協力していただけだ、離婚するなら話は別だ。私は息子の味方です。」というセリフはよく出る話です。

そういうケースを探偵として散々見てきました、Youtubeや掲示板にあるようなドラマみたいに相手の親が謝って慰謝料を支払って息子を連れてきて謝らせる。というシーンは数パーセントぐらいではないでしょうか。

(3)実の親、兄弟、子

親御さんにご相談する場合は、話を始める前に性格をよく考えましょう。息子さんの場合は母親、娘さんであれば父親を特にです。一気に逆上したり、不貞事実を知った後日に内緒で相手方とコンタクトを取り「お前、浮気しているだろう」と問い詰める場面は珍しくありません。もし調査中であれば一気に難航します。相談するのであれば、弁護士や調査費用の面でのご相談や、調査や調停が終わるまでは何も動かないで欲しい。でも、今後の事については先に話をしておきたい。等の旨を伝えた方が無難です。

ご兄弟も同じく、想像も付かない行動を取る時があります。できれば兄弟は避けた方が無難です。以前にあった例ですが、お兄さんが勝手に動かれて「妹は今は感情的になってるだけだ、俺が間をとりもってやる」と勝手に相手方と接触しており、妹が兄に喋った内容が漏れていたことがありました。。

最後、お子さんですが相談は避けた方が良いでしょう。夫婦の事というのはお子さんの想像も付かないような経歴や過去もありますし、子供から見た親の像と夫婦間でのそれはまったく別物です。未成年の場合は影響も計り知れない部分もありますし、離婚と今後の生活目途が立ってから丁寧に説明をした方が良いでしょう。

(4)職場の人間

会社に対してはあまりお話されない方が良いかもしれません。というのは、会社は利益を出す事を目的とした集団ですから、家庭内に揉め事が起きている状況というのは本人への同情やアドバイスが出る以前に、会社の不利益にならかいかを先に判断材料とする為です。ただし、生活状況が変わる可能性が明確になった場合は早めに相談をしておきましょう。事務手続きが色々とあるのと、調停等で有給を使う事になるからです。離婚問題というのは100:0ではありませんから「この人は何か問題があるかもしれない」という見方をする人がいることを忘れてはなりません。

2.プロを選ぶ

弁護士や調査会社において、相談段階から秘密は守られます。離婚問題等に関してはケースをかなり見て来ますから、秘密を作ることなくお話いただいて良いと思います。

職業には倫理感やコンプライアンスというのがあります、信用して秘密を暴露してもらっている訳ですし、料金をいただいて問題解決のお手伝いをする訳ですから機密情報に対する意識は間違いなく高いです。また、選択肢を出したり、想定しうるリスクも正確なお答えができます。

3.なんでも喋らない、自分で戦う

こう書くと冷たいかもしれません。しかし、責任の無い発言をされる方は断言が多く「そんなの離婚した方がいいよ!」「絶対それは〇〇だよ」のようにお話されます。職業にしている私たちはこのような表現で会話する事はありません、あらゆる可能性を模索した上で提示を行います。そもそも家事問題に首を突っ込むような事はしませんよね...証拠を取ることが仕事ですから。

人生の分岐点での選択肢を他人に委ねるような事はせず、ご自身で何が正解かをしっかりと考えて、もしお子さんがいらっしゃるようであれば、将来への影響も踏まえて選ばれると良いと思います。

まして、調停や裁判まで揉めてしまった場合、相手の言い分にしっかり答える必要もありますし、いずれにせよ最後は自分で考える場面が来るからです。友人や兄弟はそこまで手助けはしてくれないでしょう。

4.最後に

当社の相談において、基本的にご友人の同席はお断りしています。

調査方針や相手方との対応方法、やり方。等について深くお話する事が多いために、手の内が万が一漏れた場合は相談者様の大きな不利益になることが理由です。当社は友人さんとは初見ですし、信用できるかどうかの判別はできませんのでお断りしています。

余談ですが、法律事務所への同席も基本的に行いません。私たちにも喋っていないデリケートなお話もあると思っています。職責と職務範囲を超えてはならないという考えもあります。どうしてもという場合は同席して証拠説明程度にしておき、できれば途中で席を外すようにしています。

いかがだったでしょうか。少し厳しいお話も混ざりましたが、結婚を決めるのと同じように離婚を決める決断や行動もお客様自身だと思います。

それでも、気晴らしになる友人は大切だと思います。内情を喋り過ぎず、心の支えになってくれる家族や友人も大切になさってください。

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