お客様各位
春の穏やかな気候が続く中、肌寒い日を繰り返しつつ少しずつ夏が近づいているなと感じます。芒種を目の前にし、私も近所で借りた市民農園で苗を植える時期が来たな。と、先日畑のウネを作り、夏野菜の元気な姿を想像しながら畑づくりをしてきました。腰が痛くなるのが難点です、歳ですね(横では人生の先輩方がサクサク土を耕していたり💦)
今回はプロという単語について少しお話したいと思います。X(旧Twitter)であまりにも無責任な発言が多く、知人周囲でも無責任に他人へアドバイスする方がいらっしゃったり、法律(っぽい)助言を受けて大変な目に遭ったお客様もいたりと重なりました。
昨今言うまでもなくインターネットの情報量は非常に増えており、今の1日当たりの情報量は江戸時代の1年分、平安時代の一生分との話もあります(これ、よく見かけるので元ネタはどこか調べましたが見当たりませんでした)ケンブリッジ大学のバーバラ・サハキアン教授の研究によると、1日の選択は35000回もあるそうです。
情報量の多さと、選択肢の多さについて考えてみると、一日に過ごす脳の疲労というのは大変な物でしょうし、そもそも「選択の正しさ」という点は難しさを極めると思うのです。
インターネットでこう書かれていたから正しい、と思ったときは真逆の検索をしてみましょう。恐らくほとんどの情報について反論も出てくるはずです。事象には正論もありながらリスクが潜んでいますので自分にとって大切な選択はプロに任せるというのも大事ではないでしょうか。素人がわからない事をネットで調べたり素人意見を鵜呑みにするほど危険な事はないと思うのです。
これは前置きで探偵を勧める話ではなく、法律がまさにそれに当てはまります。誰でも一過言それっぽい話はできますが、超がどれだけ付くかわからない難解な知識が必要な業種です。
知ったような意見を断言する方はそれっぽく聞こえる為に「この人は詳しいんだ、すごい人だ」と思うかもしれませんが、おおよそ間違いです。私は仕事柄、お客様に制度として法律関係の案内はできても絶対に断言はしません。詳しくは必ず弁護士と相談してください。と前置きをします。
法律ごとになると大きなトラブルを前提としていますし、そこに知ったかぶってペラペラなんてとても、とても。無理です。
ただし、有利・不利になる材料を集める点ではプロですから、必要とする情報、撮影手法、まとめ方、弁護士への引継ぎ。については慣れています。まして、お客様には絶対に負けてもらいたくないので証拠能力については徹底的に勉強しています。線引きは大事ですよね。これは職域と職責です。
家を建てるのに知り合いが「現金くれたら2~3か月でやってあげるよ、俺建設詳しいんだよ」で任せないでしょうし、身体の具合が悪いのに「それはxx病だね!」なんて話を鵜呑みにして病院に行かない人はいませんよね。車の修理を頼んでバンパーが外れるような人には誰も頼まないと思うのです。
プロ組織というのは専門知識を持った集団です。お客様から代金をいただき「責任をもって」問題解決や欲しいものを提供します。そこに至るまで勉強量や経験値、場数を踏んだからこそのプロです。そこに素人が知ったかぶって口を出すのは恥ずかしい行為なので、私は専門家というのは常に尊重し、助言を徹底的に仰ぐようにしています。私たち職業は証拠能力を証明する為に、各業界から知識をいただく立場なので、なおさらの事です。
最近、福祉関係の専門家の方から話を聞くことが多いのですが、私は一端しか知りません。問いを投げると想像も付かない深い回答が戻ってきます。これはネットや本だけでは絶対に知りえない生きた情報ですから大変勉強になっています。弁護士と話をしていても、紛争の経過で想定しうるトラブルやリスクは私の想像を超えた意見をいただく事が多々あり、毎回勉強になっています。
毎日スマホを眺めて解決する事はあまりないかもしれません、情報量に振り回されたり正誤ハッキリしない話で右往左往する前に、一緒に行動して考え悩み、解決案を提案してくれるプロに頼るのは大切です。
不貞に関しては非常に情報が多いので、かなりのお客様が「何が正しいのか...」とおっしゃられる事が多く、お話すると「すっきりしました!」と帰られます。おじさんの小話で喜んでいただけるので、私も少し嬉しかったりします。
お子さんを抱えて大黒柱(稼ぎ頭)である夫が不倫していた、それだけで奥さん方の不安はどれだけのものか想像に難くありません。老後や子供が独立するのを待たず人生が暗闇になるかもしれない、子供たちが路頭に迷うかもしれない、そして妻としての嫉妬や強い恨みの感情、子供を守る強い母親の感情。生活の不安。どれだけ重い事か。私は日本の不貞離婚慰謝料相場は安すぎると思います。
~閑話休題~(熱が入り過ぎるので)
探偵社はお金をいただいて依頼を受ける以上は責任が絶対にあります、一生を左右しかねない仕事です。当然相手方から逆恨みもされますが、負けていられません。
最後になりましたが6月は割と空いています。1日に記事を書くなんて何年ぶりだろうか、なんて思ったりするほどなのでどうぞお尋ねください。ご相談でも全然構いません。お電話お待ちしております。
不貞についてはいつでもお越しください、不倫嫌いで始めた仕事なのでご依頼有無関わらず参考になるお話をできるだけするように心がけています。よろしければご依頼ください。解決まで一緒に考えていきましょう。